豊かな学びの中で「好き」を伸ばした日々が 今、社会を支える力となる。
清風南海高等学校 2015年度卒業
国土交通省 国土地理院 基本図情報部 画像調査課
学生時代の「好き」が、国を守る仕事に携わるきっかけに
現在、私は国土交通省国土地理院で勤務しています。国土地理院の業務は、国土を「測る」「描く」「守る」「伝える」という4つの柱で成り立ちます。私が携わる業務は、主に「測る」「守る」の役割です。測量用航空機「くにかぜⅢ」に搭乗し、日本全国の空中写真を撮影しています。自分が関わった写真が地図として形となり、社会に役立っていることが私にとって大きなやりがいです。また、災害が発生した際には被災状況を迅速に撮影し、関係機関へ提供する重要な役割も担っています。
国土地理院で働きたいと思ったきっかけは、中高時代から地理が好きだったことです。当時の授業は教科書中心ではなく、ワークシートや実際の地形図を使った実践的な内容でした。地図を読み解き、土地の成り立ちを考える学びはとても新鮮で、もともと好きだった地理への興味がさらに深まりました。その原体験が、今の進路へとつながっています。


体感した二日間が、かけがえのない一生の財産に
清風南海では、多くの貴重な経験をさせていただきました。中でも印象に残っているのは、中学生のときの富士登山です。私たちの学年は数年ぶりに登頂を果たすことができました。体力的にも精神的にも厳しさを感じる場面がありましたが、日本一高い山に自らの足で登り切った達成感は、今でも忘れられません。人生で一度あるかないかの挑戦をやり遂げた経験は大きな自信となり、今も私の中で大切な財産です。
さらに翌日には、東京大学を見学しました。清風南海の卒業生の方に案内していただき、実際に学ぶ姿やキャンパスの雰囲気に触れることができました。この経験を通して、大学という存在をより身近に感じるようになり、自分の将来を具体的に意識するきっかけになったと感じています。日本最高峰の山と最高峰の学府を体感した2日間は、自分の可能性を広げてくれた特別な時間です。
清風南海で育てられた力が、国土を支える仕事へと結実する
地理はもともと大好きな科目で、自然と力を入れて勉強していました。その一方で、他の教科にはなかなか身が入らず、苦労した時期もありました。それでも先生方は決して見放すことなく、根気強く向き合い続けてくださいました。その支えがあったからこそ、学力全体を伸ばすことができ、希望通り地理を専門的に学べる大学、大学院へ進学。大学院で出会った教授が国土地理院の出身で、次第に国土地理院で働きたいという思いが芽生えました。振り返ると、苦手科目から逃げずに向き合う力を育てていただいたからこそ、今の進路へとつながったのだと感じています。
また、清風南海では大学との交流やさまざまな行事を通して、多くの大人と接する機会に恵まれました。6年間の学校生活の中で、自然と自分の将来の在り方を考えられるようになったと思います。清風南海での経験の一つひとつが、今社会を支える仕事に携わる私の原点です。